STORY

街で鳴っている音はどれも似たり寄ったりで変わり映えなく、
でもそのことに特に誰も疑問を抱かなくなっていた世界。

そんな世界の端っこの小さな島国には、
不思議な海岸があった。

海の底から水泡が浮き上がり、
パッと弾けた瞬間に、
聴いたことのない新しい音が鳴る、
不思議な海岸。

その音は、
心を癒すもの、
気分を高揚させるもの、
明日への活力になるようなものなど、
様々な形で聴くものに影響を与え、
その海岸にはいつしか沢山の人が訪れるようになった。

人々はその音を「音楽」と名付けた。

ある時、
この音はどこから生まれているのか、
この音が生まれる瞬間が見たいと思い、
人々は、
海底に続く階段を作ってその場所を突き止めることにした。

長い年月をかけ、
ついにその階段は海底に辿り着いた。

そこには街が広がり、
自分たちが生きている世界と何ら変わりのない風景が広がっていた。

ただ一つ違うことは、
この街が生き生きしていて、
そこにいるだけでワクワクドキドキしてくるところだ。

螺旋階段を降りたとこには時計台があり、
煙突からキラキラ光る水泡が生まれている一軒の小屋があった。

看板には「navey floor」と書かれていた。

小屋に入った人々は、
ついに新しい音が生まれる瞬間を目にすることが出来た。

その後、そこでしか見ることの出来ない「音」の誕生の瞬間を記憶に残し、
それぞれが好きな「音楽」を見つけて楽しんだり、

自分でもそれを作ろうとそこに集まり、
仲間とともに切磋琢磨して影響を受け合いながら、
自分の「音楽」を追いかけるようになった。

人々はその場所を、
"新しい音が生まれる小屋"という意味で、
「ライブハウス」と名付けた。

INSTAGRAM

ACCSESS MAP